静かな池ごしに見る庭。向こう岸の岩場から二筋の滝が落ちて池に広がり、水面が斜面をそのまま映す。斜面は築山で、赤や橙に染まったモミジと低い刈り込み、水際に大きな石が据えてある。福岡・大濠公園日本庭園をイメージした生成ビジュアル(実際の現地写真ではありません)
大濠公園のなかに、塀で囲まれた一角があります。大濠公園日本庭園です。大濠公園が開園して五十年になるのを記念して築庭され、昭和五十九年(1984年)五月に開園しました。
敷地はおよそ1.2ヘクタール。公園そのものに比べればずっと小さい庭ですが、誰が設計したかが分かっている庭です。日本庭園は中根金作、茶室・茶会館は中村昌生の設計によるものと、公式に書かれています。
KOKO HOTEL 福岡天神からは、歩いて15分から20分ほどです。
東は池。滝から水が落ちて、大海をあらわします
庭は三つの部分でできています。順番に歩くと、水の形が変わっていきます。
東側にあるのが「上の池」。大小の滝から水が流れ込み、大海をあらわしています。築山と大池を組み合わせた大池泉庭です。
いちばん開けていて、いちばん水が多い場所です。庭に入ってすぐここが目に入ります。

庭を抜ける細い流れと、脇の砂利道。二本の水路が近く並んで走り、一本は小石の上を速く、もう一本はほとんど止まったように遅い。どちらも石と苔と低い植え込みで縁どられている。速さの違う二本の流れをイメージした生成ビジュアル
中ほどは流れ。王朝時代の曲水庭を基調にした、緩急二本
池を抜けると、中ほどに二本の流れがあります。王朝時代の曲水庭を基調にしたもので、流れの速さが違う二本が並びます。
曲水とは、曲がりくねった水路に盃を流す、平安の遊びのことです。その形を庭に写したものが曲水庭で、ここでは速い流れと緩い流れを並べてあります。
池のように広がるのではなく、細く、動いている水です。
西は枯山水。水を使わずに、公園の池を借りてきます
西側は枯山水です。水を使わず、石と砂で風景をあらわします。
ここで効いているのが借景です。築地塀の向こうに、大濠公園の池が見えます。庭のなかには水がないのに、塀の外に本物の水がある。枯山水の向こうに、本物の池が背景として入ってくる構成です。
東で本物の水を見て、中ほどで動く水を見て、西で水のない庭から外の水を見る。この順で歩くと、三つの部分が別々の庭ではなく、ひとつながりの話になります。

枯山水を横から見る。白っぽい砂利が長い平行の線に掻かれ、二つの立石のまわりで曲がる。溝は引かれたばかりで角が立っている。落ちたモミジの葉がそのまま残っている。上を瓦の載った土塀が端まで塞ぐ。水を使わない庭をイメージした生成ビジュアル
茶室へ続く内露地は、苔庭に飛石と蹲踞と灯籠
庭の一角に茶室・茶会館があります。中村昌生の設計です。
茶室に通じる内露地は、苔庭に飛石・蹲踞・灯籠を配したもの。茶室と茶会館の利用は予約制です。
歩き方
東→中ほど→西の順に。 池、流れ、枯山水と見ていくと、水の量が減っていきます。最後に塀の外の池が見える順番がいちばん収まります。
開園は季節で変わります。 10月から4月は9時から17時(入園は16時45分まで)、5月から9月は9時から18時(入園は17時45分まで)。
休園日は月曜日。 月曜が休日の場合はその翌日が休みです。12月29日から1月3日も休園します。
入園料は250円。 15歳未満は120円。6歳未満と65歳以上は無料です(年齢が分かるものの提示が必要)。
大濠公園の散歩と続けて。 庭園は大濠公園のなかにあります。塀の中に入るかどうかで、同じ午後の内容が変わります。

苔の道に寄る。深い緑の苔に不定形の飛石が据えられ、縁まで水を張った石の手水鉢と竹の樋、その奥に低い石灯籠。苔の上にモミジの葉が数枚落ち、鉢の水にも一枚浮いている。茶室へ続く露地をイメージした生成ビジュアル
| 所在地 | 福岡市中央区大濠公園1番7号 |
|---|---|
| 開園 | 10月〜4月 9:00〜17:00(入園16:45まで)/5月〜9月 9:00〜18:00(入園17:45まで) |
| 休園日 | 月曜日(休日の場合は翌日)、12月29日〜1月3日 |
| 入園料 | 一般250円/児童(15歳未満)120円/6歳未満・65歳以上は無料 |
| 開園年 | 昭和59年5月(大濠公園開園50周年記念) |
| 設計 | 日本庭園=中根金作/茶室・茶会館=中村昌生 |
| 敷地面積 | 約1.2ha |
| KOKO HOTEL 福岡天神から | 徒歩15〜20分 |
| 情報提供 | KOKO HOTEL 福岡天神 |
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| 画像 | 記事の情景をイメージした生成ビジュアルです。各画像のキャプションに明記しています |
