夕暮れの芝生に、若い二人が向かい合って座り、袋を広げて笑い合っている。まわりをビルが囲み、窓にあかりが入りはじめている。池袋東口の芝生の公園をイメージした生成ビジュアル(実際の現地写真ではありません)
池袋駅東口からサンシャインシティまでの公式導線がそのままサンシャイン60通りである。駅前の芝生の公園と海抜251メートルの展望台で、同じ街を地上と60階から2度見る順番で歩く。
池袋駅の東口からサンシャインシティまで、公式の案内は「徒歩約8分」で、その経路にサンシャイン60通りが指定されている。あの通りの人の多さは、駅と施設を結ぶ導線そのものだ。東口側には、その通りの起点に芝生の公園があり、終点の60階に海抜251メートルの展望台がある。ぼくはこの日、ひとりで夕方から夜までを東口側だけで使った。
池袋駅東口から徒歩5分、2016年4月に開いた芝生の公園
最初に南池袋公園へ行く。豊島区の案内では池袋駅東口から徒歩5分、住所は南池袋2-21-1。2016年4月にオープンした公園で、開園時間は午前8時から午後10時まで(12月31日から1月3日は閉園)。
芝生がある。駅から5分の場所で、寝転がれる芝生は珍しい。芝は短く刈ってあって、手のひらを置くと乾いた感触が残る。端に座っていると、仕事帰りらしい人と子どもを連れた人がいて、誰も急いでいない。
午後10時まで開いているので、日が落ちる時刻を待って座っていられる。ここで暗くなるまで粘ってから通りに出ると、同じ夜のうちに明るい街と暗い街の両方を見ることになる。

短く刈った芝を近くから見る。乾いた葉先が一本ずつ立っている。薄い上着が広げたまま置かれ、座っていた跡がくぼみ、脇に紙コップが立つ。駅から近いところで寝転がれる芝をイメージした生成ビジュアル
サンシャイン60通りが混むのは、ここが駅からの公式ルートだから
公園を出て、その明るい側の通りに入る。サンシャインシティの公式アクセス案内は、JR池袋駅東口の35番出口から徒歩約8分、サンシャイン60通りを通って「サンシャインビジョン」の横の地下道入口へ、という経路になっている。
だから、この通りの人の密度には理由がある。買い物客が集まっているというより、駅と施設のあいだを移動する人が全部ここを通る。ぼくも流れに混ざって歩いた。逆らわずに歩くと速度が決まる。自分のペースでは歩けないが、肩がぶつかることもない。
看板の光が強く、店の前を通るたびに流れている音楽が入れ替わる。上を見ると看板が何層にも重なっている。

人が途切れずに流れる広い歩行者の通り。両側の店先の上に看板が何層も重なり、灯の入ったものと入らないものが混ざる。駅と施設を結ぶ導線がそのまま通りになっている場所をイメージした生成ビジュアル
60階、海抜251メートル。さっき歩いた通りを線で見る
その重なりを上から見るために、通りの先のビルに入る。展望台はサンシャイン60ビルの60階にある。名前は「サンシャイン60展望台 てんぼうパーク」で、公式表記は海抜251メートル。料金は平日が大人(高校生以上)700円、小学生・中学生500円。土日祝は大人900円、小中学生600円。21時まで開いている(2026年9月29日確認)。
窓際に立つと、さっき歩いていた通りが細い光の筋として見える。地上ではあれだけ人がいたのに、上からは1人も見えない。白い筋と、赤い点と、動かない面だけがある。同じ街を、縮尺を変えて2回見ることになる。
人工芝を敷いた「てんぼうの丘」があって、寝転がれる。ぼくもここで芝に背をつけた。南池袋公園の芝生に座ってから、60階の人工芝に寝るという順番になる。この街は、地上と海抜251メートルの両方に寝転がれる場所を用意している。だから公園を先、展望台を後に置いた。

高いところの展望フロアの中。片側いっぱいが天井までのガラスで、床は黒く磨かれ、天井は低い。地上で見た通りが線になって見える高さをイメージした生成ビジュアル
帰りは地下通路。東池袋駅までは徒歩約3分
下りてからは、来た通りを戻らない。サンシャインシティは東京メトロ有楽町線の東池袋駅と地下通路で直結していて、公式案内では6番・7番出口から徒歩約3分。この地下通路は朝7時から23時まで使える。池袋駅東口方面へ戻る地下道の入口側は朝7時から23時30分(2026年9月29日確認)。
つまり21時に展望台を出ても、地上の人混みに戻らずに電車に乗れる。行きは地上の通り、帰りは地下通路になる。
ぼくは前に駅の反対側の宿に泊まって、帰りを遠回りして失敗している。池袋は駅を挟んで東と西で店の種類も通りの幅も違うので、宿を選ぶときは駅からの距離ではなく、自分が行く場所からの距離で見たほうがいい。
東池袋中央公園は国有地。5,993平方メートルの暗がり
地下通路に入る前に、もう一つ地上で寄れる場所がある。展望台のすぐ下に東池袋中央公園がある。豊島区の資料では面積5,993.61平方メートル、昭和55年6月の開園で、国有地の無償貸付を受けている。住所は東池袋3-1-6、最寄りは有楽町線の東池袋駅。
木立があって暗い。さっきまで海抜251メートルの光を見ていたので、目が慣れるのに時間がかかる。ベンチに座ると、上の建物の明かりが枝越しに見える。公園のなかだけ、地上の光の量が急に減る。風が枝を動かすと、枝越しの明かりも一緒に動いた。
木立をそのまま残した公園で、芝生を張った南池袋公園とは作りが違う。同じ東口側に、昭和55年開園の公園と2016年開園の公園が並んでいる。夜に静かなほうを選ぶなら、こちらだ。
この街の歩き方
| 池袋駅東口 → 南池袋公園 | 徒歩5分/開園 午前8時〜午後10時 |
|---|---|
| JR池袋駅東口35番出口 → サンシャイン60通り → サンシャインシティ | 徒歩約8分 |
| サンシャイン60展望台 てんぼうパーク(60階・海抜251m) | 21時まで/平日 大人700円・小中学生500円、土日祝 大人900円・小中学生600円 |
| サンシャインシティ ⇄ 東京メトロ有楽町線 東池袋駅(地下通路) | 徒歩約3分/朝7時〜23時 |
| 東池袋中央公園 | 5,993.61平方メートル/東池袋3-1-6 |
