幅のそろった歩道と車道が、まっすぐ夕日に向かって延びる。紅葉した街路樹とガラスの高層ビルの間を、仕事を終えた人が駅へ歩いていく。埋立地にできた駅前をイメージした生成ビジュアル(実際の現地写真ではありません)

海浜幕張は、干潟を埋めてつくられた街です。千葉市の説明によると、1945年に食料増産のための緊急開拓事業として幕張の埋め立てが閣議決定され、1973年に着工、1980年に工事が完了しています。展示会場も公園も浜も売場も、その一枚の計画の上に並んでいます。展示会の帰り、ひとりで夕方から夜までこの街を歩きました。

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展示ホールを出たら駅ではなく海の側へ。徒歩5分圏の会場は522.2ヘクタールの一区画

幕張メッセは1989年のオープンで、千葉県は「日本初の複合コンベンション施設」と説明しています。敷地面積21万平方メートル、展示面積7万2千平方メートル、展示ホールは1から11まで。JR海浜幕張駅から徒歩約5分です。千葉市は幕張新都心の計画面積を522.2ヘクタールとし、日々約23万人が活動する「職・住・学・遊」の複合機能の集積だと説明しています。

会場も駅も公園も浜も売場も、その一枚の計画の中の区画です。だから徒歩の組み替えがしやすく、どれか一つのために来た人が、残りの三つも同じ日に使えます。展示会が終わる時間帯は人の流れが一斉に駅へ向かうので、逆に海の側へ歩き出すと、背中のほうに足音が残り、正面はだんだん人が減っていきます。

広い歩道と広い車道が同じ幅で延びる駅前

広い歩道と広い車道が同じ幅で延びる駅前。通りの突き当たりに日が沈み、社員証を下げた人、機材のケースを押す人、立ち止まって話す二人が、仕事を終えて駅へ向かう。広い歩道の通りをイメージした生成ビジュアル

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駅南口から徒歩10分、7ブロック。芝に触ると、台湾の公園との差が出る

県立幕張海浜公園は、千葉県によると計画面積71.9ヘクタール、開設面積68.4ヘクタールで、AからGまで7つのブロックに分かれています。海浜幕張駅南口から徒歩10分。Aブロックに芝生広場、Bブロックに大芝生広場、Cブロックに日本庭園「見浜園」と茶室「松籟亭」、Fブロックに千葉マリンスタジアムがあります。一つの公園という名前ですが、ブロックごとに用途が違うので、行きたいブロックを決めてから入ったほうが早いです。

芝生広場に出ると、正面から海風が来ます。芝に手を置くと湿っていて、指の腹が冷たくなりました。台湾の公園の芝はもっと硬くて乾いているので、同じ「芝生広場」という言葉でも、触った感じが違います。

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浜は泳ぐ場所ではありません。千葉市が遊泳を禁止しています

千葉市は、幕張の浜での遊泳と、花火を含む火器の使用を禁止しています。千葉県はこの海岸を人工海浜として整備していて、ボードセイリングや散策で年間を通してにぎわう海岸だと説明しています。泳ぐための浜ではなく、歩くための浜と考えて行くほうがいいです。

日没後に浜のほうを向くと、海を挟んで対岸の建物の明かりが並びます。音は風だけになります。展示会場の中は閉じていて乾いていて音が多いので、ここで空気の種類が入れ替わります。

夜の軒下

夜の軒下。暖簾の奥から湯気が立ち、看板をのぞきこむ人や立ち話をする人がいる。夜の飲食店の並びをイメージした生成ビジュアル

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公園から駅へ戻ると、徒歩2分の圏内に店の間隔が詰まる

プレナ幕張は海浜幕張駅南口から徒歩2分で、駅から1階まで屋根付きの通路でつながっています。営業時間は専門店が10時から20時、レストランが11時から22時。展示会の帰りで荷物が多い日や雨の日でも、濡れずに入れます。

広い公園から戻ると、店と店の間隔が一気に詰まります。ひとりで入るときに外から確かめたいのは味ではなく席の形で、入口から席の配置が見える店だと、入るまでの迷いが短くなります。カウンターのある店に入れば、料理が来るまでの時間をその日の展示会のメモに使えます。

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食後に海側の通路を一周。20時でショップが閉まり、通路だけが残る

三井アウトレットパーク幕張は千葉市美浜区ひび野2-6-1で、ショップが10時から20時、レストランが11時から21時30分(金・土・祝前日は22時まで)です。ショップが閉まったあとも、海側に開いた通路は歩けます。座りっぱなしの一日のあとに、買い物をしないで一周するだけの使い方ができます。

通路から海のほうを見ても暗くて何も見えず、さっき浜で見た対岸の明かりだけが同じ方向にあります。風の向きも変わりません。館の中で方角が分からなくなっても、海側に出れば向きが戻ります。

殻つきの落花生が木箱に山と積まれ、網目のしわと乾いた質感が間近に見える

殻つきの落花生が木箱に山と積まれ、網目のしわと乾いた質感が間近に見える。隣には小袋に詰めたものが並ぶ。落花生の売場をイメージした生成ビジュアル

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改札の内と外で閉店時間が違う。落花生は千葉の国内シェア約8割

ペリエ海浜幕張は、改札内のショップが8時から22時、改札外のショップが月曜から金曜は8時から22時、土日祝は8時から21時です。土日祝は改札外が1時間早く閉まるので、展示会が土日に当たる日は、外の売場を先に見ておくほうが確実です。

落花生の菓子を手に取りました。千葉市は千葉県を落花生の生産量全国第1位とし、千葉県は国内産の約8割が千葉県産だと説明しています。県の資料では明治9年に山武郡で最初の試作があり、明治10年に県令が種子を配って栽培を奨励したこと、やせた砂地や干ばつに強い品種が入ったことが広がった理由に挙げられています。生の落花生が手に入るのは、おおむね9月上旬から10月中旬です。

台湾でも落花生はよく食べますが、煮るか、潰して湯にするか、餅にくるむことが多いです。ここでは乾いた菓子になっています。袋を押すと、中で粒が動きました。同じ材料が違う形になっているのを見るのが好きなので、これを翌朝の分にしました。

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この街の歩き方

見浜園は16時30分で入園が締まるので、庭を入れるなら公園は日没前に回し、夜は浜と芝生広場だけにします。食事をプレナ幕張、最後をペリエ海浜幕張にすると、改札内の売場が22時まで開いているため、翌朝の分を持って歩く時間がいちばん短くなります。

JR海浜幕張駅 → 幕張メッセ徒歩約5分
海浜幕張駅南口 → 県立幕張海浜公園徒歩10分
海浜幕張駅南口 → プレナ幕張徒歩2分(屋根付き通路)
見浜園(Cブロック)9時〜17時/入園は16時30分まで/大人100円、小中高生50円、65歳以上無料
松籟亭の呈茶9時〜16時30分/一杯900円
プレナ幕張専門店10時〜20時/レストラン11時〜22時
三井アウトレットパーク幕張ショップ10時〜20時/レストラン11時〜21時30分
ペリエ海浜幕張(改札外)月〜金8時〜22時/土日祝8時〜21時